リポジトリの研究課題一覧

ご協力いただいた皆さまからお預かりした試料・データはリポジトリに保存され、利活用小委員会で審査を経たうえで、研究のため利活用されます。それぞれの研究の実施内容は、下記の一覧をご覧ください。
研究代表機関・研究代表者について、申請者より非公開の希望があった場合は非公開(企業・アカデミア等)の記載としています。
研究課題リストにおいて研究の実施内容をご覧になり、ご自身やご家族の試料・データを利用してほしくないと思った場合は、こちらからご連絡ください。

利活用の研究成果

論文

〈2024年〉

VeroE6-TMPRSS2-T2A-ACE2細胞を用いた、効率的なSARS-CoV-2分離

呼吸器検体からのウイルス分離におけるVeroE6-TMPRSS2-T2A-ACE2の有用性を検討した。VeroE6-TMPRSS2-T2A-ACE2を用いるとVeroE6/TMPRSS2に比較し、約1.5倍のウイルス分離効率の上昇がみられた。分離されたウイルスゲノムと臨床検体から得られたウイルスゲノムを比較したところ、使用した細胞による特異的な変異は認められなかった。VeroE6-TMPRSS2-T2A-ACE2は、従来よりも効率的なウイルス分離が可能となることから、ウイルス分離に有用であると考えられた。

Kinoshita H, Yamamoto T, Kuroda Y, Inoue Y, Miyazaki K, Ohmagari N, Tokita D, Nguyen P, Yamada S, Harada S, Kanno T, Takahashi K, Saito M, Shirato K, Takayama I, Watanabe S, Saito T, Ebihara H, Suzuki T, Maeda K, Fukushi S. Improved efficacy of SARS-CoV-2 isolation from COVID-19 clinical specimens using VeroE6 cells overexpressing TMPRSS2 and human ACE2. Scientific Reports. 2024 Oct 22;14(24858).
https://doi.org/10.1038/s41598-024-75038-4

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