リポジトリの概要
iCROWNのリポジトリでは、重症急性呼吸器感染症(新型コロナウイルス感染症を含む)、エムポックス、原因不明小児肝炎、入国時感染症ゲノムサーベイランスの試料を対象として、患者の皆様から採取した血液・ぬぐい液・唾液等の検体試料、診療情報、レセプト情報等を収集・管理保管しています。また、収集した試料を対象に遺伝子解析を実施し、解析の結果も本リポジトリにおいて管理保管しています。
利活用希望者は、審査を経て、これらの試料・データを利活用することができます。
本リポジトリにおける提供の枠組みは、「信頼に足る管理者(カストディアン)」という理念を基礎に据え、従来の共同研究契約としての提供ならびに分譲(MTAあるいはDTAに基づく提供)の利点を活かしつつ、両者とは異なる新しいバイオバンク外部提供のあり方を提唱するものです。iCROWN利活用者は、本リポジトリの試料及びデータを利活用して得られた成果物やオーサ-シップは保有することになりますが、利活用状況等についての報告や、iCROWNがその調査を行う場合の調査協力などを行っていただく必要があります。
詳細は、問い合わせ窓口(iCROWN利活用窓口)へお問い合わせください。
利活用の基本方針
- 日本国内の研究機関・企業等に所属する研究者が利活用可能です。
- iCROWNのリポジトリの試料・データを利活用して得られた研究成果は利活用者に帰属します。
- 利活用の研究成果等を公表する際、iCROWNのリポジトリのデータを利用した旨を謝辞及びmethodsに記載していただきます。
- 使用料は企業・アカデミア問わず、iCROWNのリポジトリの目的に合致している研究に関しては無償です。ただし、試料・データ提供に必要な輸送費等を利活用者に負担していただきます。
リポジトリの利活用の流れ
利活用をご希望の方は、以下の流れに沿ってお手続きをお願いします。
お申し込みの状況によっては、⑤研究相談の順番をお待ちいただく可能性があります。
- ①アカウント仮登録
- 既にiCROWNのリポジトリポータルのアカウントをお持ちの方は①~③の手順は不要ですので④にお進みください。
アカウントをお持ちでない方は、こちらをクリックしてアカウントの仮登録を行ってください。
- ②アカウント発行申請
- アカウント仮登録後、アカウント発行申請を行ってください。共同で研究される方のアカウントも同時に発行申請することができます。
- ③eラーニング受講
- アカウントが発行された方は、3つのeラーニング(研究倫理講習、病原体講習、倫理指針講習)を受講していただく必要があります。
- ④ショーケース閲覧
- eラーニング受講が完了し、受講状況が承認されましたら、iCROWNのリポジトリで収集している試料・データを検索することができます。利活用の相談をするための参考にしてください。リポジトリポータルにログイン後、利活用のプルダウンメニューから「ショーケース起動」を選択し、閲覧してください。
- ⑤研究相談
- iCROWN利活用窓口までメールでご連絡ください。iCROWNのリポジトリで保有する試料・データの概要をご案内し、ご研究で使用される試料・データについて相談させていただきます。
- ⑥利活用申請
- 研究相談の結果、利活用いただけるようでしたら、こちらからメールで必要書類をお送りしますので、ご記入お願いいたします。申請に必要な書類をご提出いただきましたら、内容を確認させていただきます。 必要事項が適切に記載されていることを確認後、利活用小委員会にて利活用の審議を行います。
- ⑦試料・データの受取
- 利活用小委員会による承認後、試料等提供基本契約書(MTA)を締結します。その後、試料を国立健康危機管理研究機構から発送しますので、検体を受領してください。 データはNCGM内の解析室でお渡しさせていただきます。
- ⑧研究結果の報告
- 年度ごとに、利活用実績報告書を提出していただきます。また、論文発表等の研究成果についても報告していただきます。
規約・MTAなど
公開文書 リポジトリ関連 をご覧ください。