リポジトリの概要
iCROWNでは研究実施機関・準研究実施機関等から検体・診療情報・レセプト情報を収集し、調整した試料・臨床情報・試料から得られたゲノム解析情報を保管しています(リポジトリ)。これらの試料・データは病態解明、重症化因子・予後因子の解明、診断や治療方法の改善、並びに医薬品等の開発に資する研究などに利活用することができます。これらの試料・データがさまざまな医学研究や開発等に広く利活用されることで、感染症分野をはじめ、医学全般の進歩を促進することを目的としています。
対象感染症
2025年7月現在のiCROWNの対象感染症は、以下の通りです。
- 重症急性呼吸器感染症(新型コロナウイルス感染症を含む)
- エムポックス
- 原因不明小児肝炎
- 入国時感染症ゲノムサーベイランスの試料
※第96回厚生科学審議会感染症部会(2025年6月12日)において、重点感染症が対象感染症に追加されることが承認された。iCROWN事務局において、収集体制等が整い次第、運用を開始する。
iCROWNのリポジトリで収集する試料・データ
研究実施機関・準研究実施機関等から収集
- 検体 ※感染症に応じて、収集する検体は異なります
- 血液
- ぬぐい液(鼻咽頭・皮膚等)
- 唾液
- 便
- 喀痰
- 診療情報
- 入院時基本情報
- 渡航情報
- COVID-19の感染歴
- 既往症・合併症
- 入院時バイタルサイン
- 病原体検査
- 入院中使用薬剤
- 入院中の処置
- 退院時転帰
- 入院中の臨床検査値
など
利活用者に提供
- 試料
- ヒトDNA
- 血漿
- PMBC(末梢血単核細胞)
- ぬぐい液(鼻咽頭・皮膚等)
- 唾液
- 便
- 喀痰
- 分離病原体(上記ぬぐい液、唾液等より分離)
- 臨床情報
- 収集したデータ(個人を識別できるデータを除く)
- ゲノム解析情報
- ヒトゲノム情報
- 病原体ゲノム情報
試料・データの収集状況
準備中