利活用の概要

iCROWNでは研究実施機関・準研究実施機関等から検体・臨床情報を収集し、調整した試料・臨床情報・試料から得られたゲノム解析情報を保管しています(リポジトリ)。これらの試料・データは病態解明、重症化因子・予後因子の解明、診断や治療方法の改善、並びに医薬品等の開発に資する研究などに利活用することができます。これらの試料・データがさまざまな医学研究や開発等に広く利活用されることで、感染症分野をはじめ、医学全般の進歩を促進することを目的としています。

利活用の基本方針

  • 日本国内の研究機関・企業等に所属する研究者が利活用可能です。
  • iCROWNのリポジトリの試料・データを利活用して得られた研究成果は利活用者に帰属します。
  • 利活用の研究成果等を公表する際、iCROWNのリポジトリのデータを利用した旨を謝辞およびmethodsに記載していただきます。
  • 使用料は企業・アカデミア問わず、iCROWNのリポジトリの目的に合致している研究に関しては無償です。
    ただし、試料・データ提供に必要な輸送費等を利活用者に負担していただきます

対象感染症

現在のiCROWNの対象感染症は、以下の通りです。

  • 重症急性呼吸器感染症(新型コロナウイルス感染症を含む)
  • エムポックス
  • 原因不明小児肝炎
  • 重点感染症※1
  • 入国時感染症ゲノムサーベイランスの試料※2

※1 第96回厚生科学審議会感染症部会(2025年6月12日)において、重点感染症が対象感染症に追加されることが承認された。iCROWN事務局において、収集体制等が整い次第、運用を開始する。
(参考)染症臨床研究ネットワーク(iCROWN)における対象感染症の追加について
※2 厚生労働省が実施する「入国時サーベイランス」事業の残余検体などの提供を受けています。
(参考)入国時感染症ゲノムサーベイランス

利活用可能な試料・臨床情報

新興・再興感染症の試料・データを感染症研究等にお役立てください

・臨床情報

(例)

・試料
・血漿
・PBMC(抹消血単核球細胞)
・ヒトDNA
・唾液
・ぬぐい液(鼻咽頭、鼻前庭、咽頭、皮膚病変)
・便
ヒトゲノム解析データ
・Rawデータ    FASTQ形式 要相談
・マッピングデータ CRAM形式 要相談
・ゲノム多型データ gVCF(Genomic Variant Call Format), VCF(Variant Call Format)


分離病原体・病原体ゲノム解析データ

利活用の例

  • 臨床情報と試料を用いた研究(重症化因子、予後因子の探索、バイオマーカー探索、等)
  • 臨床情報とゲノム解析情報を用いた研究(遺伝要因の探索、等)
  • 臨床情報と病原体ゲノム解析情報を用いた研究(変異株ごとの臨床的解析、感染伝播の解析、等)
  • 病原体を用いた基礎研究(病原性の解析、等)
  • 臨床情報を用いた研究(重症化因子、予後因子の探索、バイオマーカー探索、等)
これまでの事例

- リポジトリを利活用した研究

利活用の流れ

利活用をご希望の方は、以下の流れに沿ってお手続きをお願いします。
お申し込みの状況によっては、⑤研究相談の順番をお待ちいただく可能性があります。

①アカウント仮登録
既にiCROWNのリポジトリポータルのアカウントをお持ちの方は①~③の手順は不要ですので④にお進みください。
アカウントをお持ちでない方は、こちらをクリックしてアカウントの仮登録を行ってください。
②アカウント発行申請
アカウント仮登録後、アカウント発行申請を行ってください。共同で研究される方のアカウントも同時に発行申請することができます。
③eラーニング受講
アカウントが発行された方は、3つのeラーニング(研究倫理講習、病原体講習、倫理指針講習)を受講していただく必要があります。
④ショーケース閲覧
eラーニング受講が完了し、受講状況が承認されましたら、iCROWNのリポジトリで収集している試料・データを検索することができます。利活用の相談をするための参考にしてください。リポジトリポータルにログイン後、利活用のプルダウンメニューから「ショーケース起動」を選択し、閲覧してください。
⑤研究相談
iCROWN利活用窓口までメールでご連絡ください。iCROWNのリポジトリで保有する試料・データの概要をご案内し、ご研究で使用される試料・データについて相談させていただきます。
⑥利活用申請
研究相談の結果、利活用いただけるようでしたら、こちらからメールで必要書類をお送りしますので、ご記入お願いいたします。申請に必要な書類をご提出いただきましたら、内容を確認させていただきます。 必要事項が適切に記載されていることを確認後、利活用小委員会にて利活用の審議を行います。
⑦試料・データの受取
利活用小委員会による承認後、試料等提供基本契約書(MTA)を締結します。その後、試料を国立健康危機管理研究機構から発送しますので、検体を受領してください。 データは国立健康危機管理研究機構内の解析室でお渡しさせていただきます。
⑧研究結果の報告
年度ごとに、利活用実績報告書を提出していただきます。また、論文発表等の研究成果についても報告していただきます。

利活用審査スケジュール

利活用の審査スケジュールは下記の通りです。

2026年度
申込締切審査結果通知書発出データ提供開始
2026年
4月14日(火)4月下旬5月中旬
5月12日(火)5月下旬6月中旬
6月9日(火)6月下旬7月中旬
7月14日(火)7月下旬8月中旬
8月12日(水)8月下旬9月中旬
9月8日(火)9月下旬10月中旬
10月13日(火)10月下旬11月中旬
11月10日(火)11月下旬12月中旬
12月8日(火)12月下旬1月中旬
2027年
1月12日(火)1月下旬2月中旬
2月9日(火)2月下旬3月中旬
3月9日(火)3月下旬4月中旬
※祝日のため、通常とは異なります。
★上記のスケジュールはあくまでも目安です。個々のケースで異なる場合があります。

規約・MTAなど

公開文書 リポジトリ関連 をご覧ください。

リポジトリを利活用した研究

リポジトリを利活用した研究についてはこちらをご覧ください。